トランプ氏、米国の女子W杯敗退でラピノーと「ウォーク」を非難

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サッカー女子の米国代表は、W杯の16強でPK戦の末にスウェーデンに敗れた/Jose Breton/Pics Action/NurPhoto/Getty Images

サッカー女子の米国代表は、W杯の16強でPK戦の末にスウェーデンに敗れた/Jose Breton/Pics Action/NurPhoto/Getty Images

シドニー(CNN) サッカーの女子ワールドカップ(W杯)で米国代表が敗退してから数時間後、トランプ前大統領は敗戦の責任について、スター選手のミーガン・ラピノーと米国がバイデン大統領の下で歩む「ウォーク」の道筋に帰するとの見解を示した。「ウォーク(目覚めた)」は社会的不公正、人種差別、性差別などに対して意識が高いことを指す。

トランプ氏は自身のSNSトゥルース・ソーシャルに、「『衝撃的で全く予想外』の敗北を米国女子代表がスウェーデン代表に対して喫したことは、かつて偉大だった我々の国家に今何が起きているかを完全に象徴している。不正直なジョー・バイデンの下で生じた事態だ。代表選手の多くは公然と米国に敵意を向けていた。そんな振る舞いをした国は他に一つもないし、それに近い行為さえない。ウォークには失敗が似合う。ナイスショット、ミーガン。米国は地獄に落ちるだろう!!! MAGA(トランプ氏のスローガン「米国を再び偉大に」の頭文字)」と投稿した。ラピノーはこの試合でペナルティーキック(PK)を失敗していた。

他の保守派からも代表チームの敗北は、彼女らの価値観や米国への批判と受け止められている言動に起因すると示唆する声が上がっている。

FOXニュースの元司会者、メーガン・ケリー氏は「彼女らが負けて私は興奮している」と発言。選手たちに向けて「あなたたちは米国を支持しない。私もあなたたちを応援しない」と言い放った。

ケリー氏は詳細を説明しなかったが、上記の発言の念頭にあったのはラピノーが2019年W杯優勝後に発したコメントだったかもしれない。当時ラピノーはCNNの取材に答え、「米国は今、一握りの人にとっては偉大なのかもしれない。けれどもこの世界の十分な数の米国人にとっては偉大ではない」と述べていた。

また19年大会に臨む前、ラピノーは、もし優勝してもホワイトハウスには行かないと発言し、当時のトランプ大統領を怒らせていた。

ラピノーはトランプ氏がウォークと考える多くの社会的運動に関与している。その内容は性的少数者の権利擁護や人種の平等の促進、男女間の賃金格差の是正など多岐にわたる。

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