ワリエワ選手のドーピング問題、検体から3種類の薬物

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練習で滑るロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ選手=11日/ANNE-CHRISTINE POUJOULAT/AFP/GETTY IMAGES

練習で滑るロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ選手=11日/ANNE-CHRISTINE POUJOULAT/AFP/GETTY IMAGES

(CNN) 北京冬季五輪に出場しているフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手(15)のドーピング問題で、同選手の検体から心臓病の治療に使われる計3種類の薬物が検出されていたことが分かった。

ワリエワ選手は昨年12月の検査で禁止薬物の狭心症治療薬「トリメタジジン」の陽性反応を示していたことが分かり、五輪出場資格をいったん停止されたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の判断で引き続き出場を認められている。

CASがこのほど公開した文書によると、同選手の検体からはほかにも、禁止対象ではない心臓の薬「ハイポクセン」と「L―カルニチン」が検出された。

CNNが閲覧した資料によれば、ハイポクセンについては米反ドーピング機関(USADA)が2017年に、競技能力を向上させる効果があるとして禁止を主張した経緯があるものの、実際には禁止リストに入っていない。

USADAトップのトラビス・タイガート氏はCASの文書について、検出された濃度はこん跡レベルとはいえず、能力向上のための意図的な使用をうかがわせると指摘。そのうえで、本人にこれらの薬物を使う知識や資金があったとは思えないと強調した。

同氏はまた、3種類の薬物を使ったということは、持久力の強化や息切れ、疲労感の抑制といった効果を得るために、3種類の方法を試そうとした意図を示していると述べた。

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