女子選手の着替えは不適切? 違反通告に性差別の批判 全米オープン

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暑さに苦しむアリーゼ・コルネ選手。着替えで審判から指摘を受けた/Abaca Press/SIPAPRE/Sipa USA via AP

暑さに苦しむアリーゼ・コルネ選手。着替えで審判から指摘を受けた/Abaca Press/SIPAPRE/Sipa USA via AP

(CNN) 米ニューヨークで開かれているテニスの全米オープンで、フランスのアリーゼ・コルネ選手(28)がコート上でシャツを脱いで着直したところ、「スポーツ選手らしくない行為」と見なされて規律違反を通告された。この判断に対し、性差別ではないかという批判が殺到。主催者の全米テニス協会が「遺憾」を表明した。

猛烈な暑さの中で28日に行われたスウェーデンのヨハンナ・ラーション選手との対戦。酷暑ルールに基づいて第2セットと第3セットの間に設けられた10分間の休憩中にシャツを後ろ前に着ていたことに気付いたコルネ選手は、コート上でシャツを脱いで着直した。

ところが意外にも、主審から規律違反を通告された。

これに対してソーシャルメディアには批判が殺到。英国のスター、アンディ・マリー選手の母で元テニスコーチのジュディー・マリーさんは、コルネ選手の着替えが「スポーツ選手らしくない行為」と見なされたことについて、男女の間に二重基準があるのではないかと疑問を投げかけ、「男子はコート上でシャツを着替えられるのに」とツイートした。

女子テニス協会(WTA)も、「アリーゼは何も間違ったことをしていない」と批判するコメントを発表。規律違反の通告は「アンフェア」だと批判した。

全米テニス協会はCNNに寄せた声明で、「コルネ選手に対する規律違反の判断を遺憾に思う」と述べ、これ以上のペナルティーや罰金は科さないと表明。「女子選手も、コートに近いもっとプライベートな場所が利用できる場合は、そこでシャツを着替えても構わない」とした。

ニューヨークの29日の最高気温は34度。2日連続で、男女とも全米オープンの酷暑ポリシーが適用された。

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