ケニアでサイ増えすぎの異例の事態、姿消した地へ「移住」

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サイ増えすぎで異例の措置、姿消した地へ「移住」 ケニア

(CNN) アフリカ東部ケニア中部にあるサイの保護区で生息数が増え、「混雑」による生活環境の悪化などを防ぐため、同国の別の保護区へ移す異例の措置が進められている。

同国の野生生物公社の幹部によると、サイは単独生活を送る特性があり、密集状態が起きれば縄張り争いやえさの奪い合いも生じる。

アフリカ大陸に約10年前にいたヒガシクロサイは約2万頭。その後、高値で取引される角を目当てにした密猟がはびこり、20年も経過しないうちに400頭以下に急減する時期もあった。

しかし、ケニアでは密猟を封じ込む対策が功を奏し、個体数の復活が目覚ましいという。
ただ、同国内に現在いるサイの頭数は伝えられていない。

すみかが手狭になったサイの移住先はロイサバ動物保護区で、既に21頭が引っ越しを終えた。

5歳の雌のクロサイを送り出す際には、同公社などは職員ら約10人を駆り出し、鎮静剤の効用が切れる前に立たせて車両内に押し込む作業に従事した。角の部分には追跡装置も装着された。

ロイサバ保護区では過去50年間、サイの姿が消えていたという。

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