キレやすい乗客が増えた? 機内の問題行動、世界で急増

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(CNN)  旅客機の機内で乗客が暴れたり騒いだりして問題を起こすケースが急増している。世界の航空会社約240社でつくる国際航空運送協会(IATA)の統計によると、乗客の問題行動は2008年から09年にかけて推定27%増え、09年から10年にかけてさらに約29%増加した。

この統計に含まれるのは問題が報告されたケースに限られており、全体の中のごく一部にすぎないとみられる。客室乗務員は乗客をなだめたり、座席やアームレストをめぐる争いの仲裁に入ったりしている。

乗客の問題行動は、航空業界の規制緩和や格安航空の参入に伴って増加した。各国で報告された件数は、1994年の1132件から97年には5416件へと4倍以上に増加。米国では2000年までに1万件を突破した。

01年の米同時多発テロ以降は減少傾向に転じたかに見えたが、2000年代半ばから再び上昇。客室乗務員のヘザー・プール氏は「以前に比べて乗客が我慢できなくなってきており、すぐにキレるようになった」「同時テロ前は、乗継便の出発時間が迫っている乗客を優先的に降ろす間、ほかの乗客は座って待っていてくれた。しかし今では誰もがお構いなしだ。降りるのも乗るのも押し合いへし合いになった」と嘆く。

騒ぎの原因として最も多いのは携帯電話とアルコールだといい、客室乗務員の研修では、行き先を変更したり警察に通報したりといった事態を避けるための対処法に重点が置かれている。

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