MAXシリーズ8型機で新たな不具合か、今度は方向舵 NTSB

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米ボーイング製のMAXシリーズ8型機で、方向舵が機能しない事例が見つかっていた/Samuel Corum/Sipa/AP

米ボーイング製のMAXシリーズ8型機で、方向舵が機能しない事例が見つかっていた/Samuel Corum/Sipa/AP

(CNN) 米国家運輸安全委員会(NTSB)は9日までに、米ボーイング社製旅客機「737MAXシリーズ」の8型機で機首の方角調整などに使う方向舵(だ)が機能しない事例が先月見つかり、新たな調査を開始したことを明らかにした。

NTSBの暫定報告書によると、この事象は先月6日、米ニュージャージー州ニューアーク国際空港に着陸を試みた米大手ユナイテッド航空の旅客機便の操縦士が報告した。

着陸準備で定められた手順を踏んでいる際、方向舵ペダルが「作動しない」事態に襲われたという。

NTSBによると、同便に搭乗の乗客ら161人にけが人は出ず、乗降ゲートに無事に到着していた。ユナイテッド航空の整備士らが3日後の試験飛行を実施した際、似たような方向舵の不具合が「起きた」という。

ただ、NTSBはこの同社の試験飛行について、方向舵の機能に関係する自動操縦システムの動作を冷温下で調べており、方向舵ペダルを踏む力が邪魔された可能性もあると指摘した。

ボーイング社のMAX型シリーズの機材で方向舵ペダルの問題点が浮上したのは初めて。しかし、同社製の別の機種では以前にも表面化していた。

737型機の原型とも言える「ネクストジェネレーション(NG)」型機では2019年、同様の不具合が2件報告されていた。関係筋によると、機材の部品を変えることで問題点を解消していたという。

MAXシリーズ機は最近、機体製造過程での安全管理対策の怠慢行為などが表面化し、ボーイングは対応策を迫られている。今年1月5日には米アラスカ航空機の機内側壁の一部が飛行中に吹き飛ぶ異例の事態も起きていた。

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