サムスン会長に無罪判決 株価操作などで起訴

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李在鎔(イジェヨン)・サムスン電子会長に無罪判決が言い渡された/Chung Sung-Jun/Getty Images

李在鎔(イジェヨン)・サムスン電子会長に無罪判決が言い渡された/Chung Sung-Jun/Getty Images

ソウル(CNN) 韓国の財閥サムスングループの系列2社の合併をめぐり、株価の不正操作や不正会計の罪に問われた李在鎔(イジェヨン)・サムスン電子会長が5日、ソウル中央地裁で無罪判決を言い渡された。

検察は、サムスングループの第一毛織とサムスン物産が2015年に合併した際、李氏がほかの幹部らとともに第一毛織の株価を高く、サムスン物産の株価を低くするよう事前に操作したとして、昨年禁錮5年を求刑していた。

検察によれば、李氏はこの合併を通し、グループ中核のサムスン電子への影響力を強めたとされる。

弁護側は違法行為を否定し、合併の結果グループの経営は安定化したと主張していた。

これに対して判事は、グループが合併によってサムスン物産やその株主に損失を与えようとしたという十分な証拠はなく、たとえ李氏の影響力が強まったとしても、合併に合理的な目的があれば不当だったとはいえないとの判断を下した。

検察が上訴するかどうかは不明。

専門家からは「衝撃的な判決。韓国の司法制度と資本市場の安定に対する信頼低下につながる」との声が上がった。

李氏は17年に贈収賄事件で禁錮5年の有罪判決を受けたが、二審で執行猶予となり、1年以内に釈放された。21年に再び横領と贈収賄で2年半の実刑判決を言い渡され、翌年恩赦を受けていた。

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