ハイネケンとカールスバーグ、ロシア市場から撤退

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ビール大手ハイネケンとカールスバーグがロシア市場から撤退する/Alexander Sayganov/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

ビール大手ハイネケンとカールスバーグがロシア市場から撤退する/Alexander Sayganov/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

パリ(CNN Business) 欧州ビール大手のハイネケンとカールスバーグは28日、ロシア市場から撤退すると明らかにした。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて事業の見直しを行った結果としている。

デンマークに本社を置くカールスバーグはロシアで8400人を雇用している。カールスバーグは全事業の処分を目指しているが、事業の売却が完了するまで従業員と家族の生計を維持するため縮小した形で営業活動を維持するという。

カールスバーグのハート最高経営責任者(CEO)は声明で、「ウクライナでの戦争や、高まる人道危機、難民危機に我々は全員ショックを受けている。我々は引き続き、強くロシアの侵攻を非難する。ロシアの侵攻により多くの命が失われ、破壊と人道上の悲劇につながった」と述べた。

カールスバーグのロシア市場での売り上げと営業利益は2021年はそれぞれ65億クローネ(約1200億円)と6億8200万クローネだった。ロシア事業の処分によって多額の減損費用が発生するとしている。

オランダに本社を置くハイネケンはすでにロシアへの新規投資と輸出を停止しているほか、ロシア市場でのビールの販売や製造、広告を止めた。

ハイネケンはロシアの法律と国際法にのっとって事業を新しい所有者に譲渡することを目指すという。

ハイネケンはロシアの従業員1800人に対して今年の年末まで給与を支払うと明らかにした。ロシア市場からの撤退で4億ユーロ(約540億円)規模の損害を被るとみられるという。

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