ファイザー、米国で高齢者への4回目接種を承認申請

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ファイザーが米当局に対し、高齢者への4回目接種の緊急承認を申請した/Joseph Prezioso/AFP/Getty Images

ファイザーが米当局に対し、高齢者への4回目接種の緊急承認を申請した/Joseph Prezioso/AFP/Getty Images

(CNN) 米ファイザーと独ビオンテックは15日、両社が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、65歳以上を対象とした4回目接種の緊急使用許可(EUA)を、米食品医薬品局(FDA)に申請した。

イスラエルから報告された未査読のデータ2件によって、4回目の接種で免疫反応が強まり、感染と重症化の率が下がることが裏付けられたという。

1件目のデータは、イスラエル保健省が60歳以上で感染歴のない110万人あまりを調べた結果で、3回目接種から4カ月以上が経過した時点でさらにファイザー製ワクチンを打つと、打たなかった人に比べて感染率が2分の1、重症化率は4分の1に下がることが分かった。

2件目は、18歳以上の医療従事者でファイザー製ワクチンを3回接種していた700人が対象。このうち、4カ月以上置いて4回目を接種した154人は、そのまま5カ月経過した場合と比べ、オミクロン株に対する中和抗体の量が接種後1週間で8倍、2週間で10倍に増えていた。

4回目の接種で新たな安全上の懸念は生じなかったという。

両社はこのほかにも、4回目の接種で抗体の量が3回接種後のピークと並ぶ水準まで回復することや、60歳以上の感染と重症化を防げること、安全性は3回目までとほぼ変わらないことを示す暫定的な研究結果があると説明した。

FDAはこれを受け、申請内容をできるだけ早く審査する方針を示した。

FDAはまた、来月に諮問委員会を開き、今年のワクチン接種計画について、追加接種がどの年齢層に必要あるいは不要かなどを含めた議論を進める予定だと述べた。

米国では現在、免疫不全の成人に限り4回目の接種が認められている。5歳以上にはファイザー製ワクチンの2回接種、12歳以上で2回目から5カ月以上が経過した場合に3回目の接種が承認されている。

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