ギリシャ、IMFへの支払い延滞で金融支援失効

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預金の引き出し制限を受けて首都アテネのATMの前に列を作る人々

預金の引き出し制限を受けて首都アテネのATMの前に列を作る人々

ロンドン(CNNMoney) ギリシャは国際通貨基金(IMF)に対する約17億ドル(約2080億円)の債務を返済できないまま、6月30日の期限を迎えた。

IMFへの債務返済を履行できなかったケースは先進国で初めて。ギリシャは返済義務を果たすまで、IMFからの融資が受けられなくなった。

欧州連合(EU)からギリシャへの金融支援も30日に失効した。ギリシャはこの数時間前、EUに2年間の新たな支援を要請。EUはこれを受け、ユーロ圏財務相による電話協議を開いた。

財務相らは7月1日にも引き続き協議を開き、ギリシャ側から詳しい説明を聞く構えだ。ただ財務相会合の議長を務めるオランダのデイセルブルム財務相は、「従来の支援を延長する最後のチャンスはすでに過ぎ去った」と指摘。新たな支援策はこれまで以上に条件が厳しくなる可能性があると話している。

新支援策の交渉には時間がかかるうえ、ギリシャ政府が姿勢を大きく転換しない限り不可能との見方が強い。

EUが支援延長の条件として求めてきた緊縮策をめぐっては、5日に受け入れの是非を問う国民投票が実施される。反緊縮の立場を貫くチプラス首相は、国民投票で緊縮策が支持された場合は辞任するとの考えを表明している。

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