安倍内閣、日銀総裁に黒田氏の人事案提示

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(CNNMoney) 安倍内閣は28日、日本銀行の正副総裁(いずれも任期5年)の同意人事案を衆参両院の議院運営委員会理事会に提示した。総裁には、元財務官の黒田東彦(はるひこ)アジア開発銀行総裁(68)を起用するとしている。安倍首相が進める金融緩和をさらに推し進めるための人事と見られる。

黒田氏は国際的な金融経験も豊富で、金融政策に対する考え方が安倍首相の方向性と近いとされる。黒田氏は、過去の日銀の取り組みについて、経済を成長させ、デフレを抑制するための対策としては消極的過ぎると批判している。

野党・民主党は、黒田氏の人事について反対しない可能性を示唆している。

日本経済が落ち込む中、安倍首相は昨年の総選挙で、デフレを終わらせるために、大胆な取り組みを行うと明言。また、金融緩和や景気刺激策の実施も公約として掲げていた。

こうした政策変更を受け、日本円はすでに円安基調にふれており、昨年10月以降、米ドルに対して約20%下落している。日本円は、ユーロや一部のアジア通貨に対しても下落しており、日本が輸出拡大に向けて通貨安競争に参加するのではないかとの懸念も出ている。

白川方明(まさあき)総裁は3月19日に退任する。

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