イスラエルの行為はジェノサイド、国連特別報告者が「合理的根拠」示す

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記者会見で発言する国連のフランチェスカ・アルバネーゼ氏=27日、スイス・ジュネーブ/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

記者会見で発言する国連のフランチェスカ・アルバネーゼ氏=27日、スイス・ジュネーブ/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

(CNN) 国連のフランチェスカ・アルバネーゼ特別報告者(パレスチナ自治区の人権担当)は27日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区で行っている攻撃について、イスラエルが「集団としてのパレスチナ人に対してジェノサイド(集団殺害)という犯罪を犯している」と信ずるに足る「合理的根拠」があると述べた。

これに先立ちアルバネーゼ氏は25日、「ジェノサイドの構造」に関する報告書を国連人権理事会に提出していた。

記者会見の中でアルバネーゼ氏は、「イスラエルはジェノサイドに該当する意図を伴う3つの行為を犯している。すなわち、集団構成員を殺害し、集団構成員に重大な肉体的または精神的な危害を加え、全員または一部に物理的破壊をもたらすために計算された生活状況を集団に対して意図的に課している」と指摘した。

煙が立ち込めるガザ市のシファ病院付近=23日、パレスチナ自治区ガザ地区/AFP/Getty Images/File
煙が立ち込めるガザ市のシファ病院付近=23日、パレスチナ自治区ガザ地区/AFP/Getty Images/File

同氏はさらに、「パレスチナ民間人の残虐かつ組織的な殺戮(さつりく)」が行われていると述べ、「違法な武器の配備、ガザの全病院に対する意図的な攻撃を含む民間施設の殲滅(せんめつ)、パレスチナの人々の人為的な飢餓」に言及した。

その上で、イスラエル高官など社会の上層部が発する反パレスチナ発言やパレスチナ人を人間扱いしない発言は、現場の兵士の行動にも反映されていると断言。これは「全体または部分を破壊する意図」の表れであり、他の残虐な犯罪とジェノサイドの違いはそこにあると強調。ここから導かれる「唯一合理的な推論」は、「ガザのパレスチナ人に対するジェノサイド的暴力というイスラエル国家の政策」でしかないと結論付けている。

この報告に対してイスラエルは「全面的な拒絶」を表明し、人権理事会の「恥」になるとして強く反発した。

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