ガザ南部に残る病院を「失うわけにはいかない」 WHOが危機感

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(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の医療体制が崩壊の危機に直面する現状について、世界保健機関(WHO)の救急チーム調整官は9日、同地区南部で稼働を続ける病院を「失うわけにはいかない」と強い危機感を示した。

イスラエル軍がガザ地区の住民に退避を求めるなか、南部には多くの避難民が押し寄せ、ぎりぎりだった医療体制に一層の負担がかかっている。同調整官は記者会見で、南部の病院が患者と避難民であふれ返っていると訴えた。

パレスチナ自治政府の保健省によると、ガザ地区にある36の病院のうち、現在も部分的ながら稼働しているのは13カ所。病床使用率は351%に達している。

同調整官はWHOの任務で何度かガザ地区の病院に駆け付けた経験を踏まえ、南部ハンユニスにあるヨーロッパ病院周辺で戦闘が激化していることに強い懸念を表明。「医療機関は何としても守らなければならない」と訴えた。

パレスチナ自治区のWHO事務所代表を務めるリチャード・ピーパーコーン氏も会見で、「病院をひとつたりとも失うわけにはいかない」と強調した。

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