ペルー治安部隊がデモ参加者や通行人を「処刑」、若者や子ども犠牲に アムネスティ報告

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
警備を行うペルー軍の兵士=2022年12月15日、ペルー中部アヤクーチョ/Javier Adlemar/AFP/Getty Images

警備を行うペルー軍の兵士=2022年12月15日、ペルー中部アヤクーチョ/Javier Adlemar/AFP/Getty Images

さらに、催涙弾など殺傷力の低い手段も過剰に使用され、不必要な状況で使われることもあったとしている。

ペルー政府は治安部隊が自衛のために行動したと説明していた。一方、アムネスティが収集した証拠によれば、死亡した25人は致命的な部位に傷を負っており、無差別ではなく意図的に撃たれたことを示していた。

いずれのケースでも、死亡した人が警官や兵士の生命を危険にさらしたことを裏付ける証拠は見つからなかったと報告書は指摘。その場にいただけの人や、通りかかっただけの人が死亡したり負傷したりしたケースも複数あったとしている。

アムネスティは、調査の対象とした死者25人のうち、少なくとも20人は裁判なしの処刑だったとみなしている。犠牲者のうち15人は21歳未満だった。

アムネスティの検視報告書によると、抗議デモで確認された初の死者とされる15歳の少年は、アプリマクの空港前でデモを見ていたところを背後から撃たれて死亡した。

別の15歳の少年はその数日後の12月15日、アヤクーチョで道路を横断していたところを銃撃された。少年は空港近くの墓地で清掃の仕事をしていた。

CNNの取材に応じた少年の母親は24日、「彼らは罪のない人たちを殺している。息子には何の罪もなかった。道路を渡っていて撃たれた」と涙ながらに語り、「彼らは私たちをテロリストと呼んでいるが、それは真実ではない」と訴えた。

CNNは、この2人が死亡した状況の検証は行っていない。

「ペルー」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]