ケリー米気候特使がコロナ陽性、COP27は会期延長に

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COP27に出席中のケリー米大統領特使(気候変動問題担当)がコロナで陽性判定/Dominika Zarzycka/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

COP27に出席中のケリー米大統領特使(気候変動問題担当)がコロナで陽性判定/Dominika Zarzycka/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) エジプトで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)に出席していたケリー米大統領特使(気候変動問題担当)が、新型コロナウイルス検査で陽性と判定された。同氏の報道官が明らかにした。

合意妥結まで残された時間はあと数時間というタイミングでの陽性判明となった。

報道官は声明で、ケリー氏は「軽い症状が出ており」自己隔離中だと説明。交渉が佳境に入るなか、ケリー氏はCOP27の成功を確実にするべく、自身の交渉チームや外国の担当者と電話で協議しているという。

米国の気候問題責任者が体調を崩すのはタイミングが悪い。COPでは200近い参加国が合意に達する必要があり、最終週の金曜日は交渉担当者にとって常に正念場となる。

ただ、今年の問題はとりわけ難しい。気候災害で被害を受けた途上国や高リスク国の回復を支援する「損失と被害」基金の創設をめぐり、米国が大きな抵抗勢力となっているためだ。

未解決の問題は「損失と被害」だけではない。産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える目標を順守する合意を取りまとめるため、COP27に集まった世界の指導者はぎりぎりの交渉を行っている。

18日には閉幕予定時間の数時間前になって、今年のCOP議長を務めるエジプトのシュクリ外相が進展の乏しさに「懸念」を表明した。

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