寒波が欧州襲う 各地で難民に被害、死者も

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使われなくなった倉庫で火をたいて暖を取る難民=セルビア・ベオグラード

使われなくなった倉庫で火をたいて暖を取る難民=セルビア・ベオグラード

ロンドン(CNN) 欧州各地が強い寒波と積雪に覆われ、防寒設備のほとんどない場所で暮らす大勢の難民や移民が窮状に陥っている。AFP通信によれば、ブルガリアにいた難民など数十人が寒さのために死亡した。

ドイツ連邦警察は、子ども5人を含む難民19人が8日、マイナス20度の気温の中でバイエルン州の幹線道路沿いに停めたトラックの社内に放置されて低体温状態で見つかったと発表した。運転手がトラックを乗り捨てたため、暖房もない車内に何時間も取り残されていたという。

ブルガリアでは、イラクから来た男性2人とソマリア人の女性1人がトルコとの国境に近い山間部で見つかり、寒さのために死亡した。

セルビアの首都ベオグラードでは使われなくなった倉庫1棟に身を寄せる数百人が極端な寒さにさらされている。援助団体の職員によると、難民たちは倉庫内で火をたいて暖を取っているといい、病人も増えている。人権団体アムネスティ・インターナショナルの担当者は「こんな環境で生きていられることに驚く」と絶句した。

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