中国、スウェーデン人活動家を釈放 国外退去に

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中国が、拘束していたスウェーデン人の人権活動家を釈放した

中国が、拘束していたスウェーデン人の人権活動家を釈放した

(CNN) 中国当局に拘束されていたスウェーデン人の人権活動家、ピーター・ダーリン氏が26日までに釈放され、国外退去となった。

在北京スウェーデン大使館は同日、ダーリン氏の釈放と国外退去を確認したものの、それ以上の詳細は明らかにしていない。

ダーリン氏は、中国で人権活動家らに法的支援などを提供する米NGO(非政府組織)「チャイニーズ・アージェント・アクション・ワーキング・グループ(チャイナ・アクション)」のメンバーとして活動していて拘束された。

今月19日には中国中央テレビに出演し、「中国政府に害を及ぼし、中国国民の感情を傷つけたことを心から謝罪する」と語った。NGO側は、同氏が「自白」を強制されたとの見方を示している。

ダーリン氏の同僚も釈放を確認する一方、まだ本人とは話していないと述べた。ダーリン氏と同時に拘束された交際相手の中国人女性も釈放されたが、中国国内にとどまっているという。

中国中央テレビはダーリン氏のインタビューに先立ち、体制批判の書籍を扱う出版社の株主でスウェーデン国籍の桂敏海氏が、過去の交通事故に関与した罪を「告白」する映像も流していた。

スウェーデン大使館は25日、中国のソーシャルメディア上で両氏の映像に対する懸念を表明。拘束された市民はテレビ画面でなく、弁護士が立ち会う法廷で発言を認められるべきだと主張した。さらに「中国では公開の場での自己批判という手法が何十年も前に廃止されたと思っていたが、ますます盛んになるばかりだ」と、中国当局を非難した。

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