トルコ側に緊張緩和模索の動き ロシアは経済制裁へ

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ロシアのプーチン大統領

ロシアのプーチン大統領

エルドアン大統領は27日、トルコは撃墜された軍用機がどの国のものか当初は知らなかったと主張。「トルコは意図的にロシア機を狙ったわけではなく、領空侵犯への自動的な対応に過ぎない」などと述べた。

一方、ロシア国防省はウェブサイト上で、撃墜前に起きたとする状況の詳細を発表。同省は、レーダー基地からの観測データを提示したうえで、データは「撃墜作戦が事前に計画されたことを示している」と述べ、撃墜は「不意打ち」だったとした。また他のデータから、トルコのF16機がシリア領空内におり、ロシアの爆撃機は「トルコ国境を越えなかった」と「証明」されているとも指摘した。

またロシアのラブロフ外相は27日、モスクワで、トルコとの間のビザ(査証)なし渡航制度を来年1月1日から停止すると発表。発表前には記者団に対し、ロシア国民を含む戦闘員らがトルコ経由でシリアに行き来するのを防ぐのにトルコが協力的でないとして、不満をもらした。

またメドベージェフ首相は、トルコに対する一連の経済措置を策定するよう関係閣僚に命令。トルコから輸入される食料品や農産物に対する管理の強化を農相が発表したほか、ウリュカエフ経済発展相はツイッターで、ロシアとトルコが共同出資する天然ガスパイプラインや原発も標的となると明らかにした。

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