米中、汚職容疑者の強制送還めぐり連携強化の兆し

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習政権は大がかりな腐敗撲滅運動を展開している

習政権は大がかりな腐敗撲滅運動を展開している

香港(CNNMoney) 初めて米国を公式訪問している中国の習近平(シーチンピン)国家主席は、間近に迫ったオバマ米大統領との会談の中で、米国へ逃げた経済犯罪の容疑者の身柄引き渡しについて言及するとみられる。

習政権は腐敗撲滅を目指す「キツネ狩り作戦」を展開しており、3月には収賄、公金横領や資金洗浄といった経済犯罪に関与した容疑者100人の海外手配リストを公開した。

これまでも中国政府はそうした容疑者の身柄確保と引き渡しへの協力を米国に強く求めて来たが、米政府の反応は冷淡だった。

それでも先週、米当局が手配リストに載っていた元企業幹部、楊進軍氏を強制送還するなど、中国側の摘発に協力していることを示す事例もある。

楊氏の強制送還について中国外務省の洪磊報道官は「汚職と戦い、逃亡犯を追跡し、違法な海外資産を取り戻す中国の努力に対する国際的な支持と支援が増していることを示すとともに、さらなる2国間協力の強固な基礎を築いた」と述べた。

前出の海外手配リストに載った100人のうち、66人が米国やカナダに滞在しているという。

米中間では身柄引き渡し条約が結ばれていない。ただ、米国務省の報道官は3月、「公平な裁判を受け、国家による拷問などの虐待の対象とならない」といった条件がそろえば身柄引き渡しに応じるとの立場を示している。

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