イラクの原油生産量が過去最高、ISISが一部油田制圧も

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しかし、同組織がより多くの油田を支配した場合に備え、イラク政府当局者は国家予算の切り詰めも検討している。結果的に今年後半の原油生産量が低下する可能性もある。イラク政府は既に同国南部の油田に関与するエクソンモービルなど主要な石油企業に対し今年後半に生産量を縮小させる方針を伝えたという。

一方、IEA報告書によると、イラク北部では少数民族のクルド自治政府が一部の油田を管理しているが、価格問題で意見が対立し中央政府に引き渡す原油が減少している。また、核交渉問題で米国とイランの間に合意が成立すれば原油価格がさらに落ち込む要因になるとの指摘もある。

イラクの原油生産の環境はこれらの懸念要因に取り囲まれているが、石油業界の専門家は日量約400万バレルの水準を達成した事実に注目。社会や政治情勢などが正常であったならば日量は450万〜500万バレルに増えていただろうとも指摘した。

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