イエメン国連大使、地上部隊による介入を要請

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サウジなど、イエメン空爆の手緩めず

イエメン・サヌア(CNN) イエメンのアリエマニ国連大使は6日、国連安全保障理事会に宛てた書簡で、反政府勢力が無防備な市民らを攻撃しているとして、多国籍軍の地上部隊による介入を要請した。

アリエマニ大使によると、6日には南部の都市アデンから脱出しようとした船が砲撃され、50人以上が死亡した。砲撃したのは反政府組織「フーシ派」だったとしている。

書簡では、フーシ派とサレハ前大統領の支持勢力について「アデンの街で動くもの全てを標的にしている。医療チームやボランティアの活動を妨害し、人道支援担当者も殺害している」と訴えた。

イエメン当局者によれば、アデンの港湾地区でも同日、激しい戦闘が起きた。ハディ大統領支持派が空爆の援護を受けて、同地を制圧していたフーシ派と衝突したという。

混乱が続くイエメンでは3月以来、国連の推計で30万人が避難を強いられ、1200万人が食料を必要としている。

国連のヨハネス・ファン・デル・クラーウ人道調整官は先に発表した声明で、首都サヌアの国際空港で滑走路が空爆されるなどの攻撃によって、人道支援物資を届ける活動が阻まれていると指摘。「人道支援活動を拡大してイエメン国民のニーズに対応する必要があるのに、外国からの緊急援助チームも医療チームも入ることができない」と危機感を示していた。

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