ベルルスコーニ元首相、老人ホームで1年間の奉仕活動

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老人ホームでの奉仕を言い渡されたベルルスコーニ元首相

老人ホームでの奉仕を言い渡されたベルルスコーニ元首相

(CNN) イタリア・ミラノの裁判所は15日、脱税の罪に問われたベルルスコーニ元首相(77)に対し、老人ホームで1年間の奉仕活動に従事するよう言い渡した。

元首相は自宅のあるミラノ近郊の老人ホームで少なくとも1週間に1度、4時間以上の奉仕活動を義務付けられる。弁護団によると、近日中に活動を始める予定だという。

奉仕先は1896年に設立されたカトリック系の施設で、身体障害者や高齢者の支援やリハビリテーションを行っている。

裁判所の判断について、弁護団は元首相が率いる政党「フォルツァ」のウェブサイトを通じ、「バランスが取れており満足している」とコメントした。

元首相は行動も制約され、特別な許可を得ない限り自宅のあるロンバルディア州から出ることは認められない。ただ、15日から17日にかけてローマに行くことは許可され、17日午後11時までにロンバルディア州に戻るよう命じられた。

ベルルスコーニ元首相はイタリア政界の実力者として、1994~2011年に数度にわたって首相を務めた。

しかし自身が経営するテレビ局に関連した巨額脱税の罪で昨年8月に禁錮4年の判決(その後1年に減刑)を言い渡され、2年間公職に就くことを禁じられて上院議員の資格を失った。

ただ、フォルツァ党首として影響力は失っておらず、レンツィ首相がローマの公邸で14日に開いた夕食会にも出席していた。

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