ホムスからの民間人脱出、シリア政権が同意 条件も
スイス・ジュネーブ(CNN) スイス・ジュネーブで開かれているシリア政府と反体制派の直接交渉で、包囲されて食糧不足が深刻化している中部の都市ホムスから女性と子どもを脱出させることにシリア政府が同意した。交渉を仲介している国連のブラヒミ特使が26日に明らかにした。
ブラヒミ特使によると、女性と子どもは27日からホムス脱出が可能になる。続いて残る民間人も脱出できる見通し。ただ、政府側は武装勢力を脱出させないため、まず名簿の提出を求めているという。
ホムスに食料や医薬品を届けることは、交渉の重要議題の1つとなっていた。ブラヒミ特使によると、シリア政府はホムスへの支援物資配送を認めることについても検討しているという。
米政府関係者によると、国連や赤十字はホムスに支援物資を届けようとしてきたが、シリア政府が数カ月にわたってこれを阻止。同地は人道的に差し迫った状況に陥っているという。
双方はブラヒミ氏の仲介で27日午前に直接交渉を再開し、午後には個別にブラヒミ氏と会談する予定。