米政府、国際宇宙飛行士を月面着陸させる計画発表

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米国のカマラ・ハリス副大統領=20日、米航空宇宙局(NASA)本部/Al Drago/Bloomberg/Getty Images

米国のカマラ・ハリス副大統領=20日、米航空宇宙局(NASA)本部/Al Drago/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米国のカマラ・ハリス副大統領は20日、人類を再び月に送り込むことを目指す米航空宇宙局(NASA)の「アルテミス計画」の一環として、米国人以外の宇宙飛行士1人を月面に着陸させると発表した。

米政府は先に、月周回飛行には米国人以外の宇宙飛行士も送り込むと表明していたが、20日の発表ではさらに一歩進んで、このうち1人を月面に着陸させる計画を明らかにした。

ハリス副大統領は20日、米ホワイトハウスの国家宇宙会議の会合で、「米国人宇宙飛行士と並んで、国際宇宙飛行士をこの10年の終わりまでに月面に着陸させる」と述べた。会合にはアントニー・ブリンケン国務長官やジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)も出席した。

アルテミス計画では毎回4人の宇宙飛行士が宇宙船「オリオン」に搭乗する。だが全員が月面に降り立つわけではない。着陸するのは2人だけで、残る2人はオリオンまたは小型宇宙ステーションの「ゲートウェイ」で月の軌道のみを周回する。

NASA当局者によると、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士はゲートウェイに搭乗する機会を3回、カナダ宇宙庁の宇宙飛行士はゲートウェイに搭乗する機会を1回とアルテミス2に搭乗する機会を1回、日本人宇宙飛行士はゲートウェイに搭乗する機会を1回、それぞれ与えられる。

アルテミス2は来年11月に打ち上げ予定。人類が月の軌道に入るのは、かつてのアポロ計画が終了して以来初めてとなる。同宇宙船にはカナダ宇宙庁のジェレミー・ハンセン宇宙飛行士が搭乗する。

月面着陸を目指すアルテミス3の打ち上げは、早くても2025年末になる見通し。

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