トランプ氏、2兆ドル規模の景気刺激法案に署名 新型コロナ受け

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過去最大の経済対策法案、可決の瞬間 米議会

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は27日午後、新型コロナウイルス感染症の拡大で苦闘する国民や経済を支援するため、2兆ドル(約220兆円)規模の景気刺激法案に署名し、同法が成立した。

米国の緊急支援法としては史上最大規模となる。苦境にあえぐ経済に大量の資金注入を行う内容で、経済の混乱に直面する労働者や中小企業、産業を救済することを目的とした規定を盛り込んだ。

法案は今週上院を通過し、27日には下院でも可決されていた。採決では保守派のトーマス・マシー議員(共和党)が点呼投票を要求する場面もあったが、下院指導部は異例の手続きを利用してこれを退けた。

マシー氏が完全な点呼投票を要求するかどうか不透明な中で、民主・共和両党の議員はワシントンに戻ることを余儀なくされ、怒りをあらわにした。多くの議員はマシー氏の要求を退けて法案の速やかな可決を確実にするだけのために、公衆衛生上の緊急事態のさなかに移動を強いられた。

だが最終的に、下院指導部は、点呼投票に賛成する議員の数は不十分と判断。同氏の要求を退けて発声投票による法案可決を認めた。ただそれでも、定足数を満たして同氏の要求を阻止するため、一定数の議員はワシントンに戻ることを余儀なくされた。

法案の柱は、個人や家庭を対象とした小切手支給、失業給付の大幅な拡充、打撃を受けた病院や医療従事者への資金手当て、中小企業への資金支援、経営の苦しい企業への5000億ドル規模の融資など。

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