スカート内盗撮禁止の法案可決、裁判で問題指摘の翌日に 米

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現行法がプライバシーを守れない場合は迅速な立法が必要との声も

現行法がプライバシーを守れない場合は迅速な立法が必要との声も

(CNN) スカート姿の女性を盗撮する行為は州法に違反しないとする判断をマサチューセッツ州最高裁が示したことを受け、同州議会は6日、スカート内盗撮を禁止する法案を可決した。パトリック知事の署名で成立する見通し。

州高裁が盗撮に関する判断を示したのは前日の5日。専門家からは、法律が技術の進歩に追いついていないとして、法改正の必要性を訴える声が上がっていた。

法案は、他人の衣服の下を写真やビデオで撮影する行為を禁止する内容。ディレオ州下院議長は「議会は本日、マサチューセッツ州法を技術および『盗撮』行為に対応させるために行動した。法律でこうした嫌悪すべき下劣な行為から女性を確実に守らなければならない」との談話を発表した。

マリー州上院議長は「技術は進歩し続けるものであり、必要な保護を提供するために、この法律は今後も繰り返し見直す必要がある」と指摘している。

発端となった事件では、路面電車の車内で携帯電話を使って女性のスカートなどの下から盗撮したとして、マイケル・ロバートソン被告(32)が逮捕され、「部分ヌード」状態の人物に対する盗撮未遂などの罪で起訴された。

検察側は、「ヌードあるいは部分ヌード」の人物を密かに撮影する行為を禁じた法律が、スカートの盗撮にも適用されると解釈していた。

しかし高裁はロバートソン被告側の主張を認め、「女性乗客はスカートを着用しており、『部分ヌード』ではなかった」と認定。「部分ヌード」に関する州法は「衣服を身に着けていた人物の写真撮影に対しては適用されず、被告人が罪に問われた種類の盗撮行為にその範囲は及ばない」と判断していた。

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