米財政赤字、6800億ドルに減少 ピーク時の半分に

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景気回復や歳出抑制で財政赤字が縮小

景気回復や歳出抑制で財政赤字が縮小

ニューヨーク(CNNMoney) 米財務省は30日、2013会計年度(12年10月~13年9月)の財政収支が6800億ドルの赤字となったと発表した。赤字額は08年度以降でもっとも少なく、過去最高の1兆4000億ドルを記録した09年に比べ51%も減少した。

国内総生産(GDP)に対する財政赤字の比率は4.1%となり、昨年度の6.8%より減少した。この比率は09年度には10%を超えていた。

赤字縮小の理由としては、景気の回復や、景気刺激措置の終了や予算カットに伴う歳出の抑制、富裕層に対する増税などが挙げられる。連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)と連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)が、リーマン・ショック後に政府から受け取った救済資金1870億ドルのかなりの部分を返済したことも大きかった。

一方、利払い額は4156億ドルに達した。債務残高やGDPの規模から見れば必ずしも大きくはないものの、前年比で16%近い増加となった。

GDPに対する歳出額の比率は昨年の22%から20.8%に減少した。国防費や失業給付の縮小のほか、強制的な財政削減がものを言ったかたちだ。一方、社会保障や高齢者向けの医療保険であるメディケア関連の歳出は増加した。

また、GDPに対する歳入額の比率は前年の15.2%から16.7%に増加。財務省は、赤字縮小の79%は税収の増加によるものだとしている。

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