百日咳で乳児10人が死亡 カリフォルニア州

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(CNN)  米カリフォルニア州で、百日咳(ぜき)による死亡例が20日までに10人に上った。保健当局は過去60年間で最大規模の発生だとしている。

同州では今年に入り、百日咳に感染したか感染が疑われると診断された人が5978人に達している。州保健当局のマイケル・シシリア氏によると、死亡した10人は全員生後3カ月以下の乳児で、うち9人は生後8週間以下だった。百日咳は伝染性の強い疾患だが、生後2カ月になるまではワクチン接種ができない。死亡した乳児の多くはその月齢に達していなかった。

シシリア氏は、百日咳にかかった子供の約5割は両親など育児にかかわる人から感染しているといい、乳児と接触する周囲の人々が予防接種を受けることで乳児への感染が防げると説明する。

百日咳の初期症状は風邪と似ていて、親や医師が気づかない場合もある。

ゼーゼーという激しいせきが特徴で、せきが数週間続いたり、飲食や呼吸が困難になったりすることもある。疾病予防管理センター(CDC)によると、感染した乳幼児の5人に1人は肺炎を発症し、100人に1人はひきつけを起こす。乳幼児の場合、100人に1人の割合で死亡する例もある。

CDCの専門家は、呼吸の間に長い中断があったり、呼吸が困難になったりする場合は、医師の診断を早急に受けるべきだと指摘する。

保健当局は、過去5年間に予防接種を受けていない人や、受けたかどうか覚えていない人に接種を呼びかけている。

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