2022年冬季五輪、北京開催が決定 初の夏冬開催
懸案の大気汚染対策については、08年の夏季五輪の開催期間中に対応能力を発揮したことも選出を後押しした。北京冬季五輪招致委員会の広報担当者は今週、「技術的には大気汚染は減少し抑制されてきた。7年後には青空と白い雲が広がっているだろう」と述べ、五輪 を開催する上で問題にならないとの見方を重ねて強調していた。
ただ、開催地選定をめぐっては、権威主義体制とも目される2カ国しか選択肢がなく、五輪の魅力に陰りが出てきているとの疑念も浮上している。コスト高騰のほか開催効果を疑問視する声があることから、政治家が投票者の意見に耳を傾け、予算高騰の責任を問われるような民主主義国家では、開催に慎重になっているようだ。