ウェッブ望遠鏡の鏡に微小隕石が衝突、画像公開の予定に影響なし

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ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の巨大な鏡に微小隕石が衝突したという/Adriana Manrique Gutierrez/NASA

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の巨大な鏡に微小隕石が衝突したという/Adriana Manrique Gutierrez/NASA

(CNN) ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の巨大な鏡を構成する金のセグメント18枚のうち1枚に5月、微小隕石(いんせき)が衝突していたことが分かった。米航空宇宙局(NASA)が明らかにした。ただ、7月12日に高解像度、フルカラーの画像を初めて公開する予定に影響はない。

微小隕石とは宇宙空間に存在する砂粒より小さい粒子のこと。NASAによると、地球の大気には多数の流星物質や微小隕石が定期的に衝突しているが、その大半は大気衝突時に蒸発する。

だが、宇宙機の周囲には大気の保護がないため、こうした衝突を避けるのはほぼ不可能となる。

ウェッブ望遠鏡が衝突を受けたのは5月23~25日にかけての期間。担当チームによると、「わずかながら検出可能な影響がデータに生じたものの、同望遠鏡は依然としてミッションのすべての要件を上回る水準の性能を発揮している」という。

担当チームは引き続き、事実関係や望遠鏡の性能への影響を分析・評価する方針。ウェッブ望遠鏡は宇宙空間で今後何度もこうした衝突に見舞われる可能性が高い。

ウェッブ望遠鏡の製造と試験が地球で行われた際、技術者はウェッブが地球から百数十万キロ離れた軌道で経験する微小隕石環境に耐えられるか確認していた。

昨年12月の打ち上げ以来、ウェッブ望遠鏡はすでに期待以上の働きを見せており、現在は科学観測の開始に向けた準備を進めている段階だ。

ウェッブ望遠鏡は人間の目には見えない赤外線で観測を行うことにより、系外惑星の大気の内部を見たり、宇宙誕生後の最初期に作られた銀河を観測したりできる。

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