救助犬の立場なし?、セントバーナードが救助隊の担架で下山 英

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体重約55キロのセントバーナード犬「デイジー」が救出される出来事があった/Wasdale Mountain Rescue

体重約55キロのセントバーナード犬「デイジー」が救出される出来事があった/Wasdale Mountain Rescue

(CNN) セントバーナード犬といえば、人を助けに来てくれる救助犬としての活躍で昔から有名だが、英イングランドでこのほど、最高峰から下山途中に動けなくなったセントバーナード犬が人間の救助隊に助けられる出来事があった。

救助されたのは体重約55キロのメスのセントバーナード犬「デイジー」。24日夕刻、イングランド北西部にある英最高峰スカーフェル・パイクの山中で動こうとしなくなった。両後ろ足に痛みがある様子だった。

デイジーを救助するために、地元の山岳救助隊から16人が出動し、飼い主は水と餌を与えながら救助を待った。

現場に到着した救助隊は、デイジーを担架に乗せて下山を開始した。悪天候が予想されていたため急ぐ必要があったが、途中で急斜面や岩や滝などに遭遇。そのたびに、デイジーに「たくさんのおやつ」を与えるなどして難局を乗り切り、計5時間かけて無事に救助を果たした。

16人で構成された救助隊が5時間かけて、デイジーを救出した/Wasdale Mountain Rescue
16人で構成された救助隊が5時間かけて、デイジーを救出した/Wasdale Mountain Rescue

救助隊によると、デイジーは「現在の飼い主に『救助』されるまで、困難な人生のスタートを切っていた」という。

今は普段通りの元気な様子に戻っているといい、今回の救出劇については「ブランデーの樽(たる)を首に巻いてアルプスの雪の中を駆け巡るいとこたちのイメージを低下させたことについて、ちょっとした罪悪感と、かすかな恥ずかしさを感じているらしい」と冗談を言い添えている。

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