米4月雇用統計、就業者数は25万3千人増 労働市場の力強さ戻る

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米ニューヨーク・マンハッタンの店舗に掲示された従業員募集の文言/Spencer Platt/Getty Images

米ニューヨーク・マンハッタンの店舗に掲示された従業員募集の文言/Spencer Platt/Getty Images

ミネアポリス(CNN) 米労働省労働統計局が5日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門の就業者数は前月比25万3000人増だった。労働市場の減速を示す指標が多かったが、予想外の伸びとなった。

失業率は前月の3.5%から3.4%に下がり、53年ぶりの低水準だった今年1月に並んだ。労働参加率は62.6%で堅調さを保った。

調査会社リフィニティブによると、エコノミストの予想では就業者数の伸びは3カ月連続の落ち込みとなる18万人にとどまり、失業率は3.6%に上昇するとみられていた。リフィニティブが調査したエコノミスト87人のうち、25万3000人以上の就業者増を予想していたのは3人のみだった。

3月の就業者数は当初の23万6000人増から16万5000人増に下方修正されており、4月の数字は前月から大幅な増加になった。特に増加数が多かった業種は民間教育・医療や専門・企業サービス、レジャー・接客。

ウェルズファーゴ・インベストメント・インスティテュートのグローバル市場シニアストラテジスト、サミーア・サマナ氏は「雇用者数は予想よりも良く、失業率は低下し、賃金の伸びは再び加速した。これらのデータはいずれも、労働市場が依然として堅調なことを物語っている」と指摘。「米連邦準備制度理事会(FRB)は6月の会合で利上げを停止する地ならしを進めてきたが、追加の強い経済データが出たことで、引き締め姿勢をはっきり維持するだろう」との見方を示した。

4月の平均時給は前月比0.5%増、前年同月比4.4%増だった。

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