ニカラグア新運河構想 来年末までに着工、6年で完工へ

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パナマ運河の太平洋側にあるペドロ・ミゲル閘門

パナマ運河の太平洋側にあるペドロ・ミゲル閘門

香港(CNNMoney) 香港系企業が中米ニカラグアで計画する太平洋と大西洋を結ぶ新運河建設で、同企業首脳は30日までに、事業用の初期投資を確保し、工事着工は2014年末までに可能、6年内に完工するとの見通しを示した。

同企業「HKNDグループ」のワン・ジン最高経営責任者(CEO)が北京での記者会見で述べた。総事業費は推定400億ドル(約3兆9600億円)。

事業資金の調達はこれまで非常に順調と強調したが、確保した投資先の詳細には触れなかった。事業推進が新たな段階に入った後、情報をさらに提供すると述べた。

ただ、新運河建設については中国政府や人民解放軍の関与はなく、完全な独立事業と強調。また、謎とされるメディア報道が多い自らの経歴については、ビジネス界への進出前は漢方薬を研究していたと明かした。通信企業に携わる同氏は新運河建設など壮大なプロジェクト推進の経験が乏しいとされる。

ニカラグアでの新運河構想については、巨額の建設費ねん出やHKNDグループの組織構造や経営陣が不透明なことから計画の実現性を疑問視する声が根強い。同国では過去にも野心的な実業家らを巻き込んだ新運河構想が浮上していたが、資金不足や政治状況のもつれに影響されいずれも頓挫していた。

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