米ガソリン価格、リビア情勢の影響で急上昇

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(CNN)  米調査会社ランドバーグによると、米国内のレギュラーガソリンの平均小売価格は1ガロン=3ドル51セント(1ガロンは約3.8リットル)と、2週間前から33セント近く上昇し、超大型ハリケーン「カトリーナ」の影響を受けた2005年以来の上げ幅を記録した。

調査は4日、米本土約2500カ所のガソリンスタンドを対象に実施された。上昇幅は2週間で32.7セント。05年8月から9月にかけての史上最大記録は38セントだった。史上最高値は08年7月に記録した4ドル12セント。

ランドバーグは「今回は自然でなく人が価格を押し上げた」として、背景にリビア情勢があるとの見方を示した。同国が内戦状態に陥るとの懸念が強まるなか、ガソリン価格はさらに上昇する可能性がある。

リビアは米国の主要な原油輸入国ではなく、リビアからの輸出に米国が占める割合もわずか3%だ。しかし、同国の軽質油を輸入していた国が供給不足に陥り、代わりの輸入先を求めるなどした結果、需給バランスが崩れ、米国も間接的に影響を受けている。

調査結果を都市別に見ると、最も高かったのはカリフォルニア州サンディエゴの3ドル87セント、安かったのはモンタナ州ビリングズの3ドル15セントだった。

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