こんなところにも!?と驚く ボンド50年の影響力を振り返る

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最新作「007 スカイフォール」では、上司「M」が物語のキーを握り、ボンドの忠誠心が試されるという展開に。

スーツ、時計などボンドが身に付けるものすべてがいつも話題に。

スパイ映画の金字塔「007シリーズ」。そのシリーズ1作目「007 ドクター・ノオ」が公開されたのは1962年10月5日。今年はジェームズ・ボンドが生まれて50周年を迎える記念すべき年なのだ。

半世紀もの間、俳優を変え映像化され続けてきたボンドの軌跡は、そのまま世界各地からオマージュが捧げられ、愛され続けてきた歴史である。「イギリス諜報員といえば…」と問われれば誰もが真っ先に思いつく「ボンド」の名前。その彼の影響力を追った。

50年の間にはパロディ映画が続々

「007」はパロディ映画が最も多く作られている作品のひとつだ。

有名なところでは、「オースティン・パワーズ」シリーズ。ボンドの宿敵ブロフェルドをおバカなキャラクターに仕立て上げたり、あの有名な砂浜シーンが登場したり…。007ファンならずともニヤリとしてしまうパロディシーン満載でヒットし、その後本シリーズは3作品も作られることになる。それ以外にもジェームズ・コバーンの「電撃フリント」や、ローワン・アトキンソンの「ジョニー・ イングリッシュ 気休めの報酬」など。

だいたい、1967年に公開された映画「007 カジノ・ロワイヤル」からして、イアン・フレミングの原作に基づいたパロディ映画である。オーソン・ウィエルズ扮する悪役が、ボンドになりすました人物と戦うという奇想天外なストーリーで、今もカルト的な人気を誇っている。また、変わったところでは、日本版ボンドを自称する(?)草刈正雄が自身の名前そのままで登場する「0093 女王陛下の草刈正雄」なんて作品もある。

ちなみに公開は未定だが、「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」のサシャ・バロン・コーエンも今後パロディ映画を手掛ける予定だ。

ファッションアイコンとしてのボンド

困難なミッションもさらりとこなし、ボンドガールと呼ばれる美女にモテモテ。少し前に流行った「ちょい悪オヤジ」なんて言葉がなかった時代から、渋くセクシーな男を体現していたジェームズ・ボンド。いつの世も男性たちの憧れである彼は、映画界のファッションリーダーだ。

そんな彼にあやかろうと、ボンドをモデルにしたアイテムは多数存在する。「ボンドカー」にはじまり、秘密兵器としてお馴染みの腕時計、ライター、ひげ剃り、最近ではパソコンや携帯電話までボンドモデルが発売されている。また、最新作「007 スカイフォール」ではスーツがトム・フォードから発売、リミテッドエディションの腕時計がオメガから発売される予定だ。いずれもビジネスシーンにはもってこいのアイテムだから、チェックしたい。

こんなところに影響も!?

記憶に新しいところでは、2010年のバンクーバー五輪でキム・ヨナが浅田真央を打ち負かしたプログラムは「007」だった。その他、ジンベースのカクテル「ヴェスパー」は、「007 カジノ・ロワイヤル」に登場したボンドガールの名前にちなんでいる。さらには宇宙規模にまで影響を与え、ジェームズ・ボンドなる小惑星が存在していたり…、その影響力、スケールたるや壮大だ。

これからさらなる影響を与えていくであろうボンドと007の新たな展開は、12月1日公開の「007 スカイフォール」を観て注目したい。

「007 スカイフォール」2012年12月1日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

シリーズ生誕50周年! 第23作目となるボンド最新作「007 スカイフォール」ではボンドの上司「M」が物語のキーになる。「M」には秘められた過去と試されるボンドの忠誠心。彼が所属する組織「MI6」が標的にされるなか、ボンドはどう立ち向かうのか…。監督は「アメリカン・ビューティー」でアカデミー賞を受賞したサム・メンデス。


●出演者
ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、レイフ・ファインズ、ベレニス・マーロウ、ナオミ・ハリス、ベン・ウィショー with アルバート・フィニーand ジュディ・デンチ as "M"
●監督
サム・メンデス
●主題歌
アデル「Skyfall」
●脚本
ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドandジョン・ローガン
●プロデューサー
マイケル・G・ウィルソンandバーバラ・ブロッコリ
●ウェブサイト
http://www.skyfall.jp/

Skyfall (c)2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.

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