「テロ容疑」で拘束のパレスチナ人数十人、CNNが撮影 目隠しで両手縛られ

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「テロ容疑」で拘束のパレスチナ人数十人、CNNが撮影

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍に拘束されたパレスチナ人男性二十数人が目隠しされ、両手を後ろに縛られてひざまずいた姿の映像を、CNNが撮影した。

CNN取材班は27日午前、ガザ境界に近いイスラエル南部でこの場面に遭遇した。

何人かの男性は体力が尽きた様子で、頭を揺らしながらひざまずいた姿勢を保とうとしていた。地面に倒れている1人の体を、イスラエル兵が立たせ直した。気温10度で地面は冷たく湿っていたが、男性らは裸足で、使い捨ての白いつなぎだけを着せられていた。

イスラエル軍によると、男性らはテロ活動に関与した疑いで拘束され、取り調べのためにイスラエル側へ連行された。軍は声明で、テロ容疑者の多くは衣服を脱がせ、自爆ベストや武器を隠していないかを確認する必要があると説明。代わりにつなぎを着せ、収容先の施設で衣服を供給していると述べた。

施設でさらに調べた結果、テロ活動に関与していないと分かった者は、できるだけ早くガザへ帰しているという。

CNNが撮影したグループについては、まもなく暖房付きのバスに乗せるところだとして、国際法に準じた扱いを強調した。バスは近くで待機していたが、取材班は数分後に退去を命じされ、グループが乗ったことを確認できなかった。

イスラエル軍はこれまでにガザでパレスチナ人の男性や、少数の女性も含めて計数百人を拘束し、国内の収容施設に連行してきた。その多くは民間人と判明しているが、罪状のないまま何日間も拘束されるケースが多く、その間に虐待を受けたという報告も相次いでいる。

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