カナダ下院議長が辞任、ナチス所属の部隊で戦ったウクライナ系男性を称賛後

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演説するカナダのアンソニー・ロタ下院議長=25日、カナダ・オタワの国会議事堂/Blair Gable/Reuters

演説するカナダのアンソニー・ロタ下院議長=25日、カナダ・オタワの国会議事堂/Blair Gable/Reuters

オタワ(CNN) カナダ議会のアンソニー・ロタ下院議長が26日、辞任を表明した。ロタ氏は数日前、第2次世界大戦中にナチスドイツの軍隊に味方して戦ったウクライナ系の元兵士を称賛し、物議を醸していた。

22日、カナダを訪問中だったウクライナのゼレンスキー大統領による議会演説に続き、ロタ氏はウクライナ系カナダ人のヤロスラフ・フンカ氏(98)を戦争の英雄と称賛。「当時ウクライナの独立のためロシアの侵略者たちと戦い、現在も同軍を支え続けている」と述べた。

しかしその後数日にわたり、人権団体やユダヤ人団体がロタ氏による評価を非難。フンカ氏が従軍したのはナチスの武装親衛隊(SS)に属する第14武装擲弾(てきだん)兵師団だったと指摘した。

ロタ氏は26日午後に議会で発言し、辞任を表明。「自らの誤りを深く後悔している」と強調した。

その上で、上記の評価を公式に行ったことにより、カナダ及び世界中のユダヤ人の個人、団体に苦痛をもたらしたと述べた。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の生存者に対しても同様だとし、「自らの行動に関する全責任を受け入れる」と述べた。

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