対ウクライナ軍事支援でEUの一元管理方式を提案、エストニア

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(CNN) バルト海のエストニアのカラス首相は24日、ウクライナへの軍事支援について欧州諸国が武器弾薬などを「共同調達」し、その後にウクライナへ供与する方式を改めて提案した。

新型コロナウイルスのワクチン確保で導入された欧州連合(EU)の一元管理方式を想定している。首都タリンで催された独立記念式典で述べた。式典には、EUのフォンデアライエン欧州委員長や北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長も参加した。

同首相は今月初旬にこの方式を提唱。ウクライナへの兵器提供を速めるための措置と位置づけていた。

当時、「我々全員は在庫分を調べ、保持しているものを確認した。しかし、やるべきことはまだある」と主張。「欧州の軍事産業に製造拡大を促す明確な合図を伝えるべきだ」と説いていた。

その上で新型コロナ禍でのワクチン入手の方法と似たメカニズムの再現が可能と強調。「欧州諸国が資金を拠出し、欧州委員会が兵器を調達し、その後にウクライナへ直接引き渡すような手法だ」と述べた。

兵器の供与が遅れるたび、あるいは躊躇(ちゅうちょ)の念を覚えるたびに(兵器などの)値段は上昇するともつけ加えた。

ウクライナへの軍事支援のあり方については同国のクレバ外相も最近、兵器や弾薬の譲渡について「調整」が必要との考えを示していた。ベルギー・ブリュッセルのNATO本部を訪れ、EUのボレル外交安全保障上級代表(外相に相当)らと共に臨んだ合同記者会見で述べた。

クレバ氏はこの問題を話し合ったことも明らかにしていた。

一方、ボレル氏はウクライナが迅速に武器弾薬を入手し得る最善の方途は、欧州諸国の軍が現在保持する備蓄分を共有し、製造をさらに待つような時間の浪費をなくすことだと強調。

既に製造されて備蓄に回った分、あるいは既に契約済みの分や今後数日内に製造される予定の分を活用しなければならないと主張した。「最優先すべきはウクライナ軍への供与を最大限にすることだ」と続けた。

ロシア軍が兵員増強を続け戦況の行方を占う展開が今後数週間内に予想される中、ウクライナ軍は大量の武器弾薬を必要としていると強調。「銃には弾丸が必要」「時間は重要な意味を持っており、速度感は人命を意味する」などとし、迅速な対応が迫られていると述べた。

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