バイデン氏、新たな大統領令を検討 亡命申請の制限念頭と情報筋

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メキシコからリオグランデ川を渡って米テキサス州エルパソに入った移民=1日/John Moore/Getty Images via CNN Newsource

メキシコからリオグランデ川を渡って米テキサス州エルパソに入った移民=1日/John Moore/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) 米ホワイトハウスは、メキシコとの国境を違法に越えた移民に対し、亡命申請資格を制限する大統領令を検討している。トランプ政権時代に物議を醸した方策を想起させる措置で、移民の権利擁護団体や進歩派から激しい反発を招くのは確実とみられる。

メキシコとの国境に絡む問題への対処は、数年にわたりバイデン大統領を悩ませている。西半球での移民の規模は過去最高水準に達し、米・メキシコ国境にも数千人の移民が到達する事態となっている。

今回ホワイトハウスが検討する措置は、共和党により否決された移民関連の法案の中から最も厳しい部類の方策を拡張したものとみられる。ホワイトハウスの新たな取り組みの兆候で、大統領選を前に国境の安全に対する厳しい姿勢をアピールする狙いがある。

検討中の措置について、まだ最終的な決定は下されていない。措置自体は国境検問所に関する権限を行使して違法な越境の取り締まりを図る内容となる。ある政権当局者は、政権の評価する措置について、たいていの場合実行し得るとしつつ、常に進展があるわけではないとも指摘した。

検討中の大統領令がどのように執行されるのか、トランプ政権下で実施されたものとの違いがあるのかどうかは不明。ある情報筋によれば、政権内の弁護士らが今回の措置を改めて検証しているという。

ホワイトハウスの報道官は、検討中の措置についてコメントしなかった。

バイデン氏は今月、提案した国境関連の法案が成立すればメキシコとの国境を封鎖する考えを示唆していた。この法案パッケージは、国境問題について最も厳格な措置の一つを盛り込む内容だった。

トランプ前大統領は任期中、違法越境する亡命申請者らに対し、南部の国境を封鎖しようと試みた。移民法の複数の条項を発動したものの、この方策は裁判所によって阻止された。

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