IAEA、核不拡散義務違反とする決議採択 イランはウラン濃縮施設の新設で対抗

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開始前のIAEA理事会=9日、オーストリア首都ウィーン/Lisa Leutner/Reuters

開始前のIAEA理事会=9日、オーストリア首都ウィーン/Lisa Leutner/Reuters

(CNN) 国際原子力機関(IAEA)の35カ国からなる理事会は12日、イランが核不拡散義務に違反しているとの決議を採択した。イランはこれに反発し、核開発を強化すると警告している。

イランは対抗措置として、ウラン濃縮施設の新設と新型遠心分離機の設置を発表した。事態を激化させるこうした動きは、今週末に再開が予定されている米国との核に関する協議を複雑化する恐れがある。

ロイター通信によると、オーストリア首都ウィーンで開催されたIAEA理事会で、この決議案は賛成19、反対3、棄権11で採択された。

IAEAの今回の決議は、イランの義務不履行を正式に認定したことを意味し、この問題を国連安全保障理事会に付託する公算が高まっている。

決議は、IAEAが先月31日に発表した報告書の内容を受け、米国、英国、フランス、ドイツが提出した。報告書は、申告していない国内施設で発見されたウラン粒子に関する質問に回答しなかったことや、ほぼ兵器級に匹敵するほど濃縮されたウランを備蓄していることなど、イランが核開発に関する義務を順守していないことを明らかにしている。イランは、IAEAの報告書について政治利用されたものだとし、自国の核開発計画は平和目的だと主張している。

イランは、決議を提出した4カ国を非難。「対処する以外に選択肢はない」と述べた。

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