旅行者のメタノール中毒続発か、豪州の若者1人死亡 ラオス

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ラオス中部の観光都市バンビエンの光景=2018年12月/Oleksandr Rupeta/NurPhoto/Getty Images

ラオス中部の観光都市バンビエンの光景=2018年12月/Oleksandr Rupeta/NurPhoto/Getty Images

(CNN) ラオス中部の観光都市バンビエンで、外国人旅行者が酒類に混入したメタノールによる中毒を起こしたとみられるケースが続発している。最近ではオーストラリアから訪れた19歳の女性2人のうち1人が死亡、もう1人が重体に陥った。

オーストラリアの放送局などによると、2人は同国南東部メルボルンからバンビエンを訪れ、11日に宿泊先と近くのバーで酒を飲んだ後、体調を崩した。酒に入っていたメタノールが原因とみられる。

隣国タイの病院へ搬送され、1人は生命維持装置が装着されて数日後に死亡。もう1人は今も重体で、生命維持装置につながれたままだ。

アルバニージー豪首相は21日の議会で1人の死亡を確認し、遺族らに弔意を表した。

バンビエンは長年、夜遊びの街として若者の人気を集めてきた。メタノール中毒とみられる被害の規模は不明で、ラオス当局も情報を公開していないが、諸外国から警告が相次いでいる。

バンビエンのホステルで夕食を取る観光客=19日/Anupam Nath/AP
バンビエンのホステルで夕食を取る観光客=19日/Anupam Nath/AP

米国務省は21日、バンビエンで米国人1人が死亡したことを確認した。死因には言及しなかったが、事態を注視していると述べた。

デンマークの外務省は、ラオスでデンマーク人1人が死亡したと発表した。

ニュージーランド外務省は、ラオスで体調を崩し、メタノール中毒になった可能性のある国民を支援していると発表。旅行者に対し、有害物質が含まれる恐れのあるカクテルなどには注意するよう呼び掛けた。

英国の在ラオス大使館も、現地で起きた「事案」をめぐり、領事サービスを提供しているという。

メタノールは一般に工業用の洗浄剤として使われるが、密造酒に混ぜられることがあり、摂取すると吐き気や嘔吐(おうと)、心不全や呼吸器不全などの中毒症状が起きる。

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