「ロシアのスパイ」白イルカ、暗殺説が浮上 保護団体が「射殺」と発表

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カメラ付きのハーネスを着けた姿が2019年に目撃され有名になったシロイルカの「バルジーミル」/Jorgen Ree Wiig/AP/File

カメラ付きのハーネスを着けた姿が2019年に目撃され有名になったシロイルカの「バルジーミル」/Jorgen Ree Wiig/AP/File

(CNN) ノルウェー南部の湾内で死んでいるのが見つかった「ロシアのスパイ」白イルカをめぐり、暗殺説が浮上した。

白イルカの「バルジーミル」は、8月31日に死骸で発見された。カメラ付きの特性ハーネスを着けた姿が2019年に目撃されて有名になり、ロシア軍の訓練を受けたスパイかもしれないとうわさされたイルカだった。

現地の動物保護団体「ワンホエール」と「NOAH」は4日、バルジーミルは「射殺」されたと発表。刑事事件としての捜査を要請した。バルジーミルが銃で撃たれたことを裏付ける有力な証拠があると主張している。

ワンホエールによると、複数の獣医師や生物学者、弾道の専門家が死骸の傷を調べた結果、バルジーミルは犯罪行為によって死んだと断定した。

同団体がインスタグラムに投稿した写真には、白イルカの死骸の弾痕とみられる傷口から血が流れる様子が映っている。バルジーミルが射殺されたという主張について、CNN独自の検証はできていない。

同団体は、地元警察とノルウェー国家経済環境犯罪捜査検察局に事件の届け出を行った。

現地の警察は4日、バルジーミルの死に関する捜査要請があったことを確認した。ただし捜査を開始するかどうかはまだ決定していない。バルジーミルがロシアのスパイだったという疑惑についてはコメントを避け、「一種のセレブだった」とだけ付け加えた。

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