ウクライナ南部洪水、ロシア占領地域の町で5人死亡

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ダムの決壊により氾濫したウクライナ南部ヘルソン州の川/AP

ダムの決壊により氾濫したウクライナ南部ヘルソン州の川/AP

(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州のダム決壊による洪水で、ロシアが占領する町、ノバカホウカで8日までに少なくとも5人が死亡した。親ロシア派の当局者の話としてロシア国営タス通信が伝えた。

ノバカホウカはダムから約4.8キロ離れた場所に位置する。タス通信によると、ロシアが任命したノバカホウカの首長ウラジーミル・レオンティエフ氏は「牛を放牧していた7人のうち5人が溺れたとの報告があった」「現在、残る2人の救助活動にあたっている」とロシアのテレビに語った。

ヘルソン州ではダムの決壊により、大量の水がドニプロ川に流れ込み、下流では両岸の町や村で洪水が発生している。

ロシアが支援するヘルソン州政府のトップ、アンドレイ・アレクセンコ氏は「ドニプロ川の水位は最大12メートル上昇した。現時点で344人が屋根や上層階からボートなどで救助された。ここには体の不自由な人や子どもも含まれている」と説明した。

アレクセンコ氏によると、被災地域の水は使用に適しておらず、また地雷に注意するよう人々に呼びかけたという。

同氏は「洪水、墓地や埋葬地の浸食による状況は憂慮すべきものだ。衛生検査官は、水が危険である可能性があると警告している。飲料や調理に使えるのはボトルなどの容器に入った水だけだ」と述べた。

ロシア非常事態省がSNS「テレグラム」で明らかにしたところによると、ロシアが占領する地域では8日までに子ども70人を含む300人超が避難した。

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