日本、領土内に落下する北朝鮮のミサイル破壊を警告 「人工衛星」打ち上げ計画の通告受け

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北朝鮮初の軍事用スパイ衛星の準備状況を視察する金正恩総書記(中央)/KCNA

北朝鮮初の軍事用スパイ衛星の準備状況を視察する金正恩総書記(中央)/KCNA

東京(CNN) 防衛省は29日、北朝鮮のミサイルが日本の領土に落下することが確認された場合に破壊する考えを示した。北朝鮮はこれに先駆け、31日から来月11日の間に「人工衛星」を打ち上げる計画だと通告していた。

防衛省が声明で破壊措置の対象にするとしたのは、弾道ミサイルを含むあらゆる種類のミサイル。

北朝鮮の宇宙開発機関は昨年、偵察衛星の準備が今年の4月までに完了すると明らかにしていた。

海上保安庁の報道官は、北朝鮮による打ち上げの通知が電子メールで寄せられたと説明。打ち上げが計画されているのは黄海、東シナ海、フィリピン・ルソン島の東の方向で、日本の排他的経済水域(EEZ)の外だという。

松野博一内閣官房長官は29日、「人工衛星」に見せかけた北朝鮮のミサイルは国家安全保障にとっての「脅威」だとの見解を表明。北朝鮮がミサイル発射計画を実行に移せば、国連安保理決議に違反する深刻な挑発行為になると強調した。

松野氏によれば、防衛省と自衛隊は弾道ミサイルの破壊措置の準備に関する命令を既に発している。

防衛省はこの他、弾道ミサイルの防衛能力を持つ地対空誘導弾パトリオット(PAC3)やイージス艦を南西諸島近海に配備するなどの準備を進めている。

北朝鮮に自制を促すべく、米国、韓国とも緊密に協力する方針だと、松野氏は付け加えた。

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