ロシアによるウクライナ首都攻撃、夜通しの集中攻撃に続き昼間も実施

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ウクライナ首都でロシア軍のロケット弾の破片を警備する警官/Evgeniy Maloletka/AP

ウクライナ首都でロシア軍のロケット弾の破片を警備する警官/Evgeniy Maloletka/AP

(CNN) ロシア軍は28日夜から29日にかけて、ウクライナの首都キーウへの攻撃を繰り返した。予想外の昼間の攻撃を含め、28日夜以降70を超えるドローン(無人機)とミサイルがロシアから発射された。ウクライナの当局者が明らかにした。ウクライナ軍により多くのドローンが撃墜されたとしている。

キーウの軍政当局は昼間に行われた激しい攻撃について、今月に入り16回目だったと説明。速やかな報復を約束した。現在ウクライナ軍による反転攻勢が迫っている。

ウクライナ軍トップのザルジニー総司令官は夜通し発射された75の「空の標的」のうち巡航ミサイル37発、イラン製ドローン「シャヘド」29機、偵察ドローン1機を撃墜したと明らかにした。警察は「ほぼ全ての敵の標的が破壊された」としつつ、一部の建物が損傷したことを確認した。

この数時間後、キーウは通常と異なる昼間の攻撃に見舞われた。同市軍政トップのセルヒー・ポプコ氏はこの攻撃から「敵が戦術を変えた」ことが分かると指摘。多くの住民が出勤などで外出している昼間を狙う攻撃も行うようになったと述べた。

キエフに展開する部隊は、昼間の攻撃でロシアが発射したミサイル「イスカンダル」11発を撃墜したと発表した。男性1人が病院に搬送された。

ウクライナのゼレンスキー大統領が投稿した30秒の動画には、29日午前のキーウで避難所に向かって逃げる子どもたちが映っている。背景には爆発音が響く。ゼレンスキー氏は「世界中の全ての人に感謝する。国民と子どもたちをロシアの恐怖から守るのを支援してくれてありがとう」と言い添えた。

一方、ロシア国防省は、ウクライナの飛行場を攻撃し、全ての標的を破壊したと主張。攻撃は指揮所やレーダー施設、航空設備、武器・弾薬の貯蔵施設に命中したと述べた。

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