ロシア軍、3原子炉周辺を軍事基地化 ウクライナ情報機関

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(CNN) ウクライナ国防省情報総局は24日、同国中南部ザポリージャ州にあるザポリージャ原子力発電所を占拠するロシア軍が原子炉3基周辺の場所を軍事基地や後方支援の拠点として利用していると主張した。

声明で、これら場所は軍装備品の送り出し地点になっていると指摘。現在は原子炉の1、2、4号基が実質的に基地などとなっており、兵士、装甲車両やトラックが恒常的に集結しているともした。

車両や兵士の数は各原子炉ごとに絶えず変わっているとしながらも、「交代は夜間外出禁止令の時間帯にひそかに進められている」とした。夜間外出禁止令は現地時間の午後11時から午前5時までとなっている。

ロシア側は以前、同原発にある軍装備は警護任務に関連してものと主張していた。

ウクライナ国防省情報総局の声明は、同原発の占領者たちは国際原子力機関(IAEA)や世界各国の指導者によるこれまで多数の訴えを無視し、原発での軍事力減少に応じていないとも非難した。

欧州でも最大規模のザポリージャ原発にはIAEAが安全管理の確保などを目的に要員を常駐させている。原子炉災害の発生などを防ぐ予防措置で、ロシアの国営メディアによると、アルゼンチン、アイルランドやモロッコ出身の交代要員が近く到着する予定。

同原発周辺では交戦も発生し、施設への被弾や外部電源の断絶も再三起きている。IAEAのグロッシ事務局長は最近、外部電源が遮断された後、「状況は極めて脆弱(ぜいじゃく)になっている」との危機感を表明していた。

IAEAは25日に、同原発の最新状況を報告する見通し。

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