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英、ウクライナに長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を引き渡し CNN EXCLUSIVE

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英国がウクライナに巡航ミサイル「ストームシャドー」を供与したことが分かった/Rabih Moghrabi/AFP/Getty Images

英国がウクライナに巡航ミサイル「ストームシャドー」を供与したことが分かった/Rabih Moghrabi/AFP/Getty Images

(CNN) 英国がウクライナに巡航ミサイル「ストームシャドー」を複数供与したことが分かった。欧米諸国の複数の高官がCNNに明らかにした。ウクライナ軍は予想されるロシア軍への反転攻勢を前に、新たな長距離攻撃能力を得た格好になる。

ストームシャドーは英仏が共同開発したステルス能力を持つ長距離巡航ミサイルで、通常は空中から発射される。射程は250キロを超え、ウクライナが要求している米国製地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の射程約298キロをやや下回る水準となる。

重要なのは、ストームシャドーがウクライナ東部のロシア占領地域の奥深くに届く射程を有している点だ。

欧米当局者の一人がCNNに明らかにしたところによれば、英国はウクライナ政府から、ストームシャドーはウクライナの主権的領土の内側でしか使わず、ロシア国内への攻撃には使用しないとの確約を得たという。英当局者はクリミア半島が「違法に併合された」と述べ、ウクライナの主権的領土とみなす考えを再三表明している。

米高官はCNNの取材に、ストームシャドーは「射程の観点から見て真のゲームチェンジャー(戦況を一変させる兵器)」であり、ウクライナが開戦当初から要求してきた能力を与えるものだと指摘した。現状、米国から供与された兵器の最大射程は約79キロ。

ウクライナ軍は東部や南部にあるロシア占領地域の奪還に向け、反転攻勢の準備を進めている。ウクライナのゼレンスキー大統領は11日公開のインタビューで、欧米から約束された軍事支援のさらなる到着を待つ必要があるため、反攻開始までに「もう少し」時間が必要だとの認識を示した。

英国が兵器供与に関して米国よりも踏み込んだ対応を取るのは今回が初めてではない。現代的な西側戦車をウクライナに送ると最初に表明した国は英国であり、1月に戦車「チャレンジャー2」14台の供与を発表した。これは米国が戦車「M1エイブラムス」の供与を発表する前だった。

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