ロシア特殊部隊スペツナズ、ウクライナ戦争で著しい戦力低下か 米紙報道

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バフムート方面へ大砲を撃ち込むウクライナ軍第80旅団の兵士ら/Diego Herrera Carcedo/Anadolu Agency/Getty Images

バフムート方面へ大砲を撃ち込むウクライナ軍第80旅団の兵士ら/Diego Herrera Carcedo/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) 米紙ワシントン・ポストは14日、インターネット上に流出した米情報機関の機密文書をもとに、ロシア特殊部隊スペツナズがウクライナでの戦争により著しい戦力低下を被っていると報じた。

CNNは一連の文書を確認しておらず、その内容について検証できていない。

ポスト紙によると、一連の文書はSNS「ディスコード」を通じて入手されたもので、傍受された情報に言及している。スペツナズの第346旅団はほぼ全滅状態で、活動できるのは「派遣された900人のうち125人のみ」だという。

米当局者はロシアの膨大な死傷者数を踏まえ、ウクライナをはじめとする軍の活動地域で甚大な影響が出るとの見方を示す。ポスト紙によると、高度な訓練を受けた部隊の場合、隊員の補充に最大10年かかると米当局者は見ている。

CNNは米国防総省やロシア国防省にコメントを求めている。

ウクライナの複数の当局者によると、ロシアの特殊部隊は現在、ウクライナ東部バフムートに派遣されている。バフムートは現時点で最も激しい戦闘が繰り広げられている地域。

ウクライナのマリャル国防次官は13日、「敵はワグネルの戦闘員や空中強襲部隊、特殊部隊を含むプロの部隊をバフムートに集中させているが、現地で目標を達成できていない」との見方を示した。

ロシア特殊部隊は侵攻初期にキーウ周辺などで拙劣な使い方をされ、大きな損失を被った。CNNは開戦当初、キーウ近郊ホストメリにあるアントノフ空港で、ロシア空挺(くうてい)軍がウクライナ軍と撃ち合う様子をライブ報道。その後ロシア側は大敗を喫し、4月初めまでに撤退する結果になった。

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