ヘンリー王子、英裁判所に出廷 大衆紙に対する訴訟

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大衆紙に対する訴訟で、ヘンリー王子(左)や手エルトン・ジョン氏が出廷した/Getty Images

大衆紙に対する訴訟で、ヘンリー王子(左)や手エルトン・ジョン氏が出廷した/Getty Images

(CNN) 英国のヘンリー王子は27日、英歌手エルトン・ジョン氏らとともに英大衆紙デイリー・メールの発行元による違法行為とプライバシー侵害を訴えている裁判の予備審問で、ロンドンの裁判所に出廷した。

ヘンリー王子らは昨年、同紙を発行するアソシエイテッド・ニュースペーパーズを相手取り、取材対象の自宅や車に盗聴器を取り付けたり、情報を得るために警察を買収したりしたとして訴えを起こした。

原告には女優エリザベス・ハーレイ氏、映画監督のデービッド・ファーニッシュ氏、殺人事件で息子を亡くした活動家ドリーン・ローレンス氏も名を連ねている。

アソシエイテッド・ニュースペーパーズは原告側の主張を強く否定し、「ばかげた中傷」だと非難。訴えの棄却を求めている。

予備審問は30日まで4日間開かれる予定。ヘンリー王子とジョン氏は出廷を義務付けられたわけではなく、自発的に出廷した。その姿はデイリー・メール紙を含む英メディアに大きく報じられた。

法廷で弁護士が述べたところによると、ヘンリー王子は同社の違法行為について、母のダイアナ元妃が事故死した後、メディアが過熱取材を改めるとした約束に反する裏切りだと主張している。

ヘンリー王子はこのほか、英大衆紙サンとデイリー・ミラーの各親会社に対しても訴訟を起こしている。

サン紙と同じくメディア王ルパート・マードック氏の傘下にあった英大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」は、かつて今回の訴訟と同様の行為で訴えられ、最終的に廃刊に追い込まれた。

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