独立運動指導者の逮捕作戦、住民2700万人のインターネット遮断 インド

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アムリトパル・シン容疑者の支持者ら=19日/Keshav Singh/Hindustan Times/Getty Images

アムリトパル・シン容疑者の支持者ら=19日/Keshav Singh/Hindustan Times/Getty Images

(CNN) インド北部パンジャブ州で、警察がシーク教の分離独立運動指導者の行方を追う間、住民およそ2700万人が使用するインターネット接続を当局が3日連続で遮断している。

警察は、シーク教徒の主権国家設立を目指すカリスタン運動を率いるアムリトパル・シン容疑者の逮捕に向けた作戦を展開。州は18日に、24時間のインターネット使用禁止を発表した。

その後、インターネット接続の遮断は21日まで3回にわたって延長され、影響は全住民に及んでいる。インドの法律では、暴力の扇動や公共の平和と秩序の混乱を防止する目的で、接続の遮断が認められている

パンジャブ州の警察は、法と秩序を守り、「偽ニュース」の拡散を防ぐため、インターネット遮断は正当な措置だと強調する。

地元テレビ局は、シン容疑者の支持者数百人が刀や棒を持つなどして通りを練り歩く映像を流した。州内では警察や自警団が複数地区に配備されている。

パンジャブ州警察は19日、シン容疑者は依然として逃走を続けており、これまでに少なくとも112人が逮捕されたと発表した。

インドでは長年にわたってシーク教信者と政府の間で衝突が繰り返され、大勢の人命が失われてきた。

カリスタン運動はインド政府によって禁止され、国家の安全を脅かす重大な脅威と位置付けられているが、国内外のシーク教徒の間で一定の支持を得ている。

英ロンドンでは、シン容疑者の支持者らが在英インド高等弁務官事務所を襲撃する事件が発生。ロンドンのサディク・カーン市長は19日、ロンドン警視庁が捜査に乗り出したことを明らかにした。

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